最近になって移行作業に着手しましたが、いきなりトラブルに見舞われ、先行きが危ぶまれました。解決できてしまえば簡単な問題ではあるのですが、トラブルが発生した時点では深刻な問題に見えてしまいます。次々に問題が発生し決して順調だったとは言えませんが 、なんとか内蔵HDDにNetBSD/i386 + MATEの環境を入れることができました。もうWindows Vistaを使うことは無く、今後はNetBSDを利用していくつもりです。
この移行作業を計画し始めた当初は、外付けHDDを使っていろいろと調査をしても、最終的な移行作業では内蔵HDDにゼロから環境を構築していく目論見でした。しかし移行のための調査をしていく中で、インストールしたアプリケーションや各種設定などの手間を考えると、素から環境を整えるのは二度手間になるし、相当手間がかかるのが見えてきました。
そこで外付けHDDに作った環境を内蔵HDDに複写して利用することにしました。
まず内蔵HDDにNetBSDを入れて起動できるか確認しました。この時にはNetBSD/i386 7.1のCD-Rを利用しました。このときに移行しやすいようにパーティションを切っておきました。
外付けHDDから内蔵HDDへの複写にはdumpとrestoreを利用しました。対象となるパーティションは、/、/var、/usr、/homeです。これらのパーティションに対して、次のような手順で複写をおこないました。
# newfs -O 2 /dev/wd0aルートパーティションにはブートローダを入れなければなりません。また外付けHDDはsd0であり、内蔵HDDはwd0なので、/etc/fstabを書き換えておく必要があります。
# installboot -v /dev/wd0a /usr/mdec/bootxx_ffsv2
# mount /dev/wd0a /mnt
# cd /mnt
# dump 0uaf - / | restore xf -
これでdynabook SS SX/15AはNetBSD/i386 + MATEとして蘇りました。
今回の調査をしていく過程でLubuntuを使ってみました。トラブルに見舞われることもなく、あっさりと利用できるようになることに驚きました。それに比べるとNetBSDで環境を整えるのは敷居が高いと感じます。それでも僕はNetBSDを使うつもりです。それは問題に直面して解決する過程こそが技術力を伸ばす良い機会になると信じるからです。
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