まずFirefoxとThunderbirdを起動してみました。問題は無さそうな気がします。メニューが英語ですが日本語のサイトも問題なく見られます。L10Nというパッケージを使うと日本語メニューに切り替えられます。その手順はpkgsrcでビルドしている最中に表示されたので、メモしておきました。メニューなどが日本語になってくれるのは助かりますが、それだけのことなのかもしれません。メニューやメッセージが英語でも気にしなければ、あえてL10Nを使う必要はない気がします。
LibreOfficeは問題なく起動しました。Linuxエミュレーション環境で動作しているとは言っても、動きが遅くなるわけでもありません。これなら問題ないと思っていたら、大問題が発覚しました。Mozcで日本語入力が可能になったので、日本語を入れようとしたらキー入力がMozcと連携せずにLibreOfficeに渡されているようで、全く日本語が入りません。何か設定すれば良い問題なのか、かなり根が深い問題なのか、さっぱり見当もつきません。深刻な問題ですが、現状を把握しておいて、先に進むことにします。
日本語入力はiBus-Mozcを利用していますが、上手くいきました。キーバインドや設定項目に不慣れな個所が残っていますが、おいおい慣れていくでしょう。日本語入力をおこなうにはiBusデーモンが起動している必要があります。MATEのコントロール・センターにある「自動起動するアプリ」で次の設定を追加して、自動的にデーモンが起動するようにしました。
【名前】iBusデーモン
【コマンド】/usr/pkg/bin/ibus-daemon -d
【説明】
XDMを使ってグラフィカル・ログインが出来るようになったと思っていたのですが、うまくいったり、駄目だったりします。原因を追究したいとは思いますが、問題を把握しておいて、調査はあとにするつもりです。
MATEは動いてはいますが、問題がないわけではありません。まだ全ての問題を把握しているわけではありません。わかっているところでは「コントロール・センター」のアイコンをクリックしても動作しないものがあります。ひとつは「ネットワークプロキシ」というもので、これをクリックするとコアを吐きます(ホームディレクトリにmate-network-pro.coreが作られる)。もうひとつは「メイン・メニュー」で、アイコンをクリックしても何も起きません(実態は/usr/pkg/bin/mozoらしい)。コアは出来ていませんが、何も起動してこないので、何がどうなっているのか不明です。これが動かないとMicrosoft Windowsでいうところのスタートメニューを変更できないので、ちょっと影響が大きいと思っています。他にも、日本語化が不完全で統一感がないとか、日本語で表示されていても見え方が不自然だとか、問題はいろいろあります。
MATEが決して完全とは言えませんが、だからと言ってMATEを捨てて、LXDEとかKDE、Gnomeに乗り換えれば済む問題とも思えません。他のデスクトップ環境に乗り換えたら、解決している問題もあるかもしれませんが、また別の問題が表に出てくるので、結局は何の解決にもならないのではないかと想像しています。あれこれ目移りせずにMATEで環境を構築する方向で進むのが、遠回りに思えても、最終的には最善の道ではないかと考えています。
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