冬になると暖房器具の出番になります。ストーブは燃えている炎が直に見えているので狭い場所で使うのは火事が心配です。ファンヒーターなら内部で燃焼して暖気が出てくるだけなので安心して使えます。
ストーブでもファンヒーターでも部屋を暖める機能としては同等なのに、感覚的にはストーブのほうが暖かい気がするのは何故でしょうか。個人で所有している人は珍しいと思いますが、暖炉ならば燃えている炎を直接見る事ができます。目が炎を見ているという信号を脳に送ることで、「暖かいはずだ」という感覚を脳が作り出しているわけではないとは思います。
薪ストーブのメーカーが「ぽかぽか暖房を発生させるためには?」という情報を出しています。暖房器具の暖かさの源泉は遠赤外線ですが、ストーブなら遠赤外線が暖房機能に直接関わってきます。これに対してファンヒーターの場合は遠赤外線が器具の外に出てくる事はなく、温められた暖気が出てくるだけです。
これらの器具の違いを考えていたら、LPとCDも似たような関係にあるのではないかという気がしてきました。
LPとCDの違いというのは、記録媒体がアナログ式かディジタル式かということです。CDの場合は人間の可聴音域以外の情報をカットしてあります。これに対してLPなら可聴音域以外の情報も入っている可能性があります(それがピックアップやアンプで再現できるかどうかは別問題ですが)。
人間の可聴音域は20Hz~20kHzと言われていますが、個人差や年齢差があるので、実際にはもっと狭い範囲しか聴き取れないと思われます。しかし耳では聞こえていなくても、身体では音を検知していて、脳に信号が伝わっているとする研究があるようです。
暖気を排出することで部屋を暖めればよいとするファンヒーター(エアコンも同様でしょう) はCDのような割り切りがあり、一方でストーブは熱源が発する遠赤外線の全てを部屋中に放射するのでLPのようなものではないかと思うのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿