2024-11-11

タナ・フレンチ『捜索者』を読了

映画「室井慎次 敗れざる者」のパンフレットの中で、亀山プロデューサのコメントで次のようなことが書かれていました。

そこで君塚さんにタナ・フレンチのミステリー小説「探索者」の話をしたんです。警察を辞めた男が山の中の小さな村に移住して廃屋を修繕しつつ暮らす話。あの小説がとても良かったので、あんな感じはどうだろうと君塚さんと話し合ったのが今の形の原形です。

 

この小説に興味を覚えたので近所の書店を探してみたら置いていたので買ってみました。ハヤカワ文庫ですが、700ページ弱もあるし、1,500円以上もするので文庫とはいえ安くはありませんでした。普段は小説をあまり読まないし、ストーリーに馴染めるか確信がなかったので、若干躊躇するところはありました。


読みはじめてみると、物語の波にうまく乗れた気がしました。主人公の感情に共感できるところもできないところもあり、登場人物に感情移入できたわけではありませんが、次はどうなるんだろうという興味が読み進めるエネルギーになっていました。読み終えて、ハッピーエンドではありませんが、心が重く沈んだ気持ちとなる訳ではなく、心地よい読後感となりました。

 

「訳者あとがき」によれば、『初秋』(ロバート・B・パーカー著)という作品があるようです。この本にも興味を持ったので、探して読んでみようかと思います。

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