2024-11-14

氏名≠姓名≠名前

ちくま新書から出版されている『氏名の誕生』(尾脇秀和)という本を近所の図書館で見かけてので、借りて読んでみました。私たちが普段から「名前」とか「氏名」とか「姓名」とか、別段区別することなく使用している言葉が、歴史的な変遷を経ていることが、本書では詳しく描かれています。これまでは理解が曖昧でしたが、よく分かった気がします。


テレビなどの時代劇を視ていると「大岡越前守」のように人名を表しますが、学問の世界では「越前守」とは「名前」だと考えるそうです。この段階で「?」なのです。つまり現代において「石破総理大臣」と表現しても「総理大臣」というのは「名前」ではないのです。江戸時代は「越前守」が名前なのか?「忠相」が名前ではないのか?と思うのです。

 

このような疑問を解消してくれるのが本書でした。江戸末期の事情が明治維新で如何に変化し、今日に繋がる「氏名」として「誕生」したのかについて、詳しく語られます。

 

図書館で借りて、読み終わったので返却しますが、手元に置いておきたいと思うので、購入しておこうかと考えています。

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