JTBパブリッシングから「時刻表復刻版 1925年4月号 創刊号」が2022年9月21日に発売されました。これは今日に続く「時刻表」の創刊号という扱いで、表紙には以下のような記述があります。
大正十四年三月二十八日印刷納本
大正十四年四月一日發行(毎月一囘一日發行)
汽車時間表 第一巻 第一號
定價五拾錢
購入したばかりで、パラパラと全体を眺めただけなので、あまり細かくは目を通せていませんが、それでも今日の鉄道とは違いが大きく、当時との違いを見つけていく楽しみがあります。例えば、当時は上野東京間に鉄道が存在せず、山手線が環状運転をしていなかったという事実も、歴史の知識としては知っていますが、現物の時刻表として確認する事は興味深く思います。
他にも当時の今日との違いが沢山ありますが、僕が最も驚いたのは、書籍に背表紙に広告が入っていることでした。今日の常識では、書籍の背表紙には、表紙に記されたものと同じ「書名」や「著者名」さらには「出版社名」が入っています。ところがこの「汽車時間表」の場合には背表紙に、以下に示すような「広告」が入っています。
ライオン煉歯磨 チューフ入 お旅行用にも・お家庭用にも
これが当時の感覚では常識だったのか、それとも当時としても異常なことなのかは、わかりませんが。
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