「逆ギレ」という言葉が使われるようになったのは何時頃からでしょうか。個人的には汚い表現だと感じるので使いたくありませんが、老若男女を問わず使う人は使うようです。もともと「キレる」という言葉があり(これはこれで綺麗な表現とは言えませんが)、その派生として生まれたと思います。
意味としては、叱られている立場でありながら「逆」に「キレ」ているという(意識が発言者にはある)ことでしょう。そもそも「キレる」立場ではないにもかかわらず、その態度は何事かと詰問する意識が、そこにはあります。
「開き直る」という言葉が変質して「逆ギレ」として流通している感じです。
ここでふと思うのは、発言者が相手に対して「逆ギレ」という言葉を使うとき、発言者の意識には「(相手はキレるべきではないのに)逆にキレている(とは何事か、弁えろ)」と思っていることです。それが本当に「逆」なのか、もしかすると発言者が間違っていて「当然の反論」をしているだけなのか、さらには「キレている」(と発言者が思ったこと)がそもそも勘違いなのか、真実はケースバイケースで一般化はできません。
しかしながら確かに言えることは「発言者は『逆』だと思った」という事実です。言葉は人格や意識の奥底を明らかにします。発言者が意識していなかったとしても、口から出した言葉が発言者の心の奥底を表に見せているのは間違いないでしょう。
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