2026-05-25

殿上人卅余人

数年前から語り本系平家物語を最初から暗誦できるように読み進めています。『新日本古典文学大系 44 平家物語 上』を使っていますが「吾身栄花」の途中まで覚えました。ここは、平清盛だけでなく一門が繁栄したことを語る場面です。そこには、つぎのような一節があります。

すべて一門の公卿十六人、殿上人卅余人、諸国の受領・衛府・諸司都合六十余人なり。

 

ここで殿上人は「卅余人」(さんじゅうよにん)とあります。「三十四人」ではありません。「30人+α」ということです。公暁は「十六人」と人数をぼかしていないのに、殿上人は実際の人数を明らかにしていません。

 

『平家物語』には、語り本系と読み本系があり、これは語り本系です。印刷されたものを読むこともあるでしょうけど、本来は琵琶法師とかが語るのを聴くものです。「さんじゅうよにん」と語られたら、聞いている方としては、「三十四人」と理解するのか、「三十余人」と理解するのか、どちらなのでしょうか。

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