2025-07-28

匿名希望

最近は見かけない気がしますが、以前は読者投稿欄などでは「匿名希望」と書かれた投稿を目にすることがありました。本名を書く人もいたし、ニックネームのようなものを書く人もいました。しかし名前を出したくない人が結構多くいて、「匿名希望」としていたように記憶しています。

 

数年前より、The Japan Times  Weekendを購読していると、The New York Times International Editionの週末版も届くようになっているのですが、その中にThe Ethicistという読者相談のようなコラムがあります。アメリカ人ならでは悩み事や、アメリカ人の回答の仕方や発想方法が垣間見えるので、英語の勉強の素材として読んでいます。

 

ここで相談者は、ほとんどの場合「Name Withheld」となっています。どうやらこれは日本語で言うところの「匿名希望」に相当するようです。最近の日本では、ネットで相談事をする際にも、「身バレが怖い」とか「個人情報が」とか、過剰に気にしているような気がしています。同じようにアメリカ人でも名前は出したくないものなのかなと、これも時勢なのでしょうか。 

3Blue1BrownJapanの「量子コンピュータの仕組み【グローバーのアルゴリズム】」

最近はマスコミで量子コンピュータについて報じられることがあります。この量子コンピュータというのは、今日一般に使われているコンピュータとは仕組みが異なるそうなのですが、どう違うのか、よくわかりません。Webを検索したりすれば情報は集まるとは思います。しかしWeb検索というのは、ある程度分かっているけど一部分からないことがあるような場合に役立つのですが、量子コンピュータのように、全く何も分からない場合は、Webで調べれば調べるほど深みに嵌るだけという印象があります。

 

以前から興味を持ってみていた「3Blue1BrownJapan」というYouTubeチャンネルで、量子コンピュータの仕組みについて概説する動画が公開されましたので、見てみました。この番組に限らず、3Blue1BrownJapanの他の番組もそうなのですが、わかりやすく説明されているとしても、決して簡単な内容ではありません。可能であれば、視終わったあとで、番組中で気になった事柄を復習したりすれば、より理解が深まるだろうとは思うのですが、僕自身はそこまではできていません。

 

それはともかく、量子コンピュータについて、これまでは何が何やら全く分かりませんでしたが、少しは理解できた気がします。3Blue1BrownJapanでは量子コンピュータに関する番組が続くようですから、今後も期待したいと思います。 

2025-07-20

本棚

よく本を読む人が、ついには作家になったとします。もっとも作家と言っても、次々と新作を発表する人もいれば、ほとんど発表しない人もいるでしょう。それを全て網羅して議論はできませんから、継続的に作品を出し続けている人を念頭に考えたいと思います。

 

作家になるくらいの人は、例え作家にならなかったとしても、本を読み続ける習慣を持っているはずです。本を全く読まないのに作家になるというのはナンセンスでしょう。それはともかく、本を読むとしても、全てを買っている訳ではないかもしれません。図書館で借りることもあるかもしれません。また購入した本を、全て手元に残しておくとも限りません。内心は残しておきたいと思っていても、所蔵スペースの関係で、無制限に残しておける訳でもないでしょう。

 

趣味として書籍と向き合っている限りは、手元に残している蔵書が多くても少なくても、どちらでも構わないと思います。しかし職業として作家になってしまうと、そういう訳にもいかないだろうと思います。新しい作品を執筆するためには、いろいろと関連資料を収集する必要があるでしょうし、全てとは言いませんが、できるだけ多くの資料を手元に置いておく必要があるでしょう。作家人生が長くなれば、そのような資料も膨大になってくると思います。

 

例えば司馬遼太郎は、執筆にあたり資料を膨大に収集したと言われています。今でも司馬遼太郎記念館に行くと、ちょっとした図書館のような膨大な資料が集められた書籍群が見られます。他の有名な作家がどうだったのか不明ですが、それなりに大量の書籍に囲まれているんではないかと思います。

 

ここでちょっと疑問なのが、そのような書籍は、どのような状態で管理されているんだろうかということです。関心のある書籍を次々に手元に残していたら、あっという間に本の山ができてしまいます。インテリア雑誌のグラビアを飾るような、綺麗に整理された状態にはならないような気がするのですが、実際のところどうなんでしょうか。

 

本棚に書籍を並べるというのが基本なのかもしれません。しかし書籍の大きさは様々なので、関連のある書籍を集めようとすると、本棚のスペースを有効に利用できません。反対にスペースを有効に利用しようとすると、単に書籍の大きさがおなじだと言うだけで、関連性は何もない書籍をまとめて置くことになり、そうするしかないのかもしれませんが、使いにくいと思います。

 

作家に限らず、大量の書籍の整理に頭を悩ましている人は少なくないと思います。その解決方法は、個人個人の試行錯誤の結果だと思います。自分の蔵書をどうするのかは、結局は自分自身の問題なのではありますが、他の人がどうしているのかという、苦労話やテクニカルな方法論も聞いてみたい気がします。 

土用の丑の日

2025年7月19日は、土曜日でしたが、「土用の丑の日」でした。日本では本来の由来と無関係に商業化されてしまった年間行事が少なくなく、「土用の丑の日」も「うなぎ」の販売促進活動と化しています。

 

ところが「なぜ、土用に「う」がつく食べ物がいいのか」という記事によると、「土用の丑の日」というのは本来「う」がつく食べ物を食べる日なのだそうです。そうだったのですか。全く知りませんでした。てっきり鰻重を食べる日だとばかり思っていました。

 

「う」がつく食べ物として、「うなぎ」もそうですが、「うめぼし」とか、「うり」とか、「うどん」などを食べればよいようです。しかも「うし」でも良いらしいので、だったら「うなぎ」じゃなくて「ビーフステーキ」でも食べれば、夏バテ防止に役立ちそうです。しかしビフテキは安くありませんから、だったら「牛丼」でも構わないのでしょうか。

 

土用の丑の日にウナギを食べるのは平賀源内が言い出したという説が有力です。とは言え、土用にウナギを食べれば夏バテしないというのも、多分に気持ちの問題という感じですので、うなぎ販促になるなら、誰が言い出したとしても構わないというところでしょう。

2025-07-19

堆肥

自宅の庭でトウモロコシを育てています。家庭菜園です。本格的な農地ではないので、トウモロコシの生育に適した土壌には程遠いと思います。10年くらい前から毎年育てていますが、少しずつ場所を変えているので、土地が痩せてくるのを少しは防げているのではないかと期待しています。

 

10年くらい前にトウモロコシを初めて育てた時には、しっかりと育ってくれました。最初は調子が良かったのですが、だんだん土地が痩せてきたのか、昨年は生育が悪く、収穫もよくありませんでした。

 

土地が痩せてきたんだろうとは思うのですが、何をすれば対策になるのか、よくわかりません。土地の栄養が不足しているんだろうと思います。NHKの園芸番組を見ていると、いろいろな肥料を撒いていますが、同じようにやればよいのか、何か別の方法があるのか、それも分かりません。ホームセンターに行ってみたら、いろいろな肥料を販売していました。どれを買えば良いのか迷ったのですが、20リットルのバーク堆肥と鶏糞堆肥を買ってみました。それを自宅の庭に全部入れ、耕してから、トウモロコシを植えてみました。

 

5月下旬にトウモロコシの種を撒いたのですが、7月中旬の今は、立派に育っています。昨年はヒョロヒョロだったので、全然違います。8月になったら収穫できると思います。この調子なら、今年の収穫が楽しみです。

2025-07-13

日本のCTANミラーサイト

普段から文書を作る際はTeXliveにあるLaTeXを使用しています。もう今はTeXliveを使いますが、昔々はASCIIのpTeXであるとか、NTTのjTeXなどを個別にインストールしていました。それに比べるとTeXliveは、使うことがあるかどうか定かではないパッケージが大量にインストールされるので、当初は抵抗がありましたが、もう慣れました。昔はディスク容量が潤沢ではなかったので、使いもしないものを置いておくのは罪であると考えていました。でも今は、そういうことを言わずに、TeXliveで環境を整えた方が、総合的に見れば、問題が起きにくい時代ということのようです。

 

TeXliveは、毎年新しいバージョンに切り替えていて、日々パッケージを更新しているのですが、ここ最近は、更新がない日が続いていました。毎日必ず更新があるとも限らないので、更新がなくても構わないのですが、それにしては更新無しの期間が長すぎるような気がしてきました。

 

更新時のメッセージを見ると、CTANミラーサイトとして「ftp.kddlabs.jp」を参照しているようです。ところが、「CTAN Sites」で日本にあるCTANミラーサイトを確認すると「ftp.kddlabs.jp」がありません。なぜ最近まで更新できていたんだろう。元々ミラーサイトではなかったのだろうか。疑問はありますが、それよりも、有効なCTANミラーサイトに切り替える設定をしなければなりません。

 

Webを検索してみたら「tlmgr option repository http://mirror.ctan.org/systems/texlive/tlnet」というコマンドで変更できるようです。変更結果を確認したければ「tlmgr option show」でわかるようです。

 

このようにしてCTANミラーサイトを変更し、改めて「tlmgr update --all」をしてみたら、多くのパッケージ更新が行われました。僕が更新はないと誤解していた間にも、やはり更新がいろいろと出ていたようです。 

2025-07-07

「JR新幹線」という会社

旧国鉄がJRに分割された際、JR北海道からJR九州までの地域分割された旅客鉄道会社と全国をまたがるJR貨物に分けられました。その分割が良かったのか、他にも方法はなかったのか、議論はあるかと思いますが、近年のJR北海道やJR四国の窮状を考えると、決してベストではなかったと思います。

 

もうひとつ問題だと思えるのが、新幹線の扱いです。JR各社のエリアと新幹線の営業範囲が完全に重なっているという訳ではありませんが、ほぼ重なっています。しかし東海道新幹線は例外で、JR東日本やJR西日本のエリアでありながら、全てJR東海の管理下にあります。これをJR各社の管理エリアと合わせたら、新幹線の運行に支障が出るというクレームが出そうですし、現実にそうかもしれませんが、問題はそこではないと思います。

 

JR分割後の新幹線においては、並行在来線の扱いが常に問題になります。以前は第三セクターに移行することが当たり前になっていましたが、開通時期が未定となった北海道新幹線では、並行在来線を廃止するという荒業が出るようになりました。そもそも新幹線というのは、在来線の需要が逼迫しているから、「特急」に相当する列車を新幹線として建設した路線に移して、空いた線路容量を従来の鉄道で運用していくという発想だったはずです。ところが最近では、新幹線を建設すること自体が目的化していて、新幹線の営業が赤字になってしまう予測が出たり、並行在来線まで手が回らないから廃止しようとするなど、総合的な鉄道網を考えているのか甚だ疑問を感じます。

 

同一会社が、新幹線と並行在来線を所有していれば、新幹線の利用を促進するため、並行在来線の利便性を良くしたいとは思わないだろうと思います。並行在来線が便利なので、新幹線を利用する必要がありませんでしたとなってしまっては、本末転倒だからです。それならば、新幹線と並行在来線を別会社にすれば、どうでしょうか。

 

JR貨物は全国一社なので、同様に、全国の新幹線を全て営業対象とする「新幹線旅客鉄道株式会社」(通称:JR新幹線)を作り、従来から今後の新幹線を全て任せるのです。新幹線を専門とする会社なので、営業規模は大きくなると思いますし、利益も良さそうです。一方のJR各社(特にJR東海)は、新幹線が無くなり在来線だけの会社になるので、厳しい経営が予想され、「JR新幹線」なんてふざけた考えは認められないとなるでしょう。しかし新幹線と並行する在来線は競争相手となりますから、在来線の利用拡大を目指し、面白いアイディアが出てくるのではないでしょうか。

 

東海道新幹線が登場したときには、「夢の超特急」でしたが、北海道新幹線の札幌延伸や北陸新幹線の延伸問題などを見ていると、明るい未来とは感じません。 

マウスは消耗品だろうか

普段利用しているWindows10のデスクトップPCのマウスの調子が良くありません。マウスのホイールを回しても、操作した方向とは逆に動いたり、または動きがギクシャクしたりするのです。このマウスを何時から使用しているか記憶にありませんが、5年くらいは経っていると思います。それでも10年以上ではないと思います。

 

マウスが不調だった場合の対処方法を調べると、「マウスが壊れても分解して掃除すれば大体直るぞ!」のような記事が見つかります。同じような記事は他にもあり、要するに分解し、内部の埃を掃除すれば良い(だろう)ということです。

 

実際に分解してみました。PC本体のようにファンがあるわけではないので、埃がたまっているという感じではありませんでした。念のためにエアダスターで埃を吹き飛ばしてみましたが、調子が良くなった印象はありません。 

 

使用しているのは、買っても千円程度の、ごく普通のマウスです。調子が悪いのを放置して、普段のPC操作の効率が落ちるくらいなら、買い替えてしまうのが無難だと思います。つまりマウスは消耗品と考えるということです。

 

消耗品という言葉からイメージするのは、プリンタなら、印刷する用紙とかインクなどが普通です。マウスは「消耗品」っぽくありませんが、実質的には「消耗品」ということでしょうか。