2021-11-10

『放蕩息子の帰郷』(ヘンリ・ナウエン)

NHK出版から出た『キリスト教の核心をよむ』(山本芳久)を読んだら、巻末に「初学者のための「キリスト教」ブックガイド」というリストがついていました。そこで「◆ヘンリー・ナウエンの思想に触れる」というタイトルで紹介されていた書籍の中にあった『放蕩息子の帰郷』が近所の図書館にあったので借りて読んでみました。


レンブラントの晩年の作品に「放蕩息子の帰郷」というものがあることは知りませんでした。レンブラントというと「夜警」が有名です。「放蕩息子の帰郷」が聖書に書かれている「放蕩息子のたとえ話」を踏まえた作品であることは、すぐにわかりました。聖書に書かれている例え話そのものは、短く、流し読みしてしまいそうです。


例え話における「父」と「息子兄弟」の表面的な関係だけだと捉えるのではなく、その背後にある聖書の教えにまで理解することが必要になる事を知りました。もっとも聖書の記述は、表面的には読みにくくもないし理解できた気になる話しが少なくありませんが、その背後まで理解しているかというと心許ありません。例え話の奥に隠れた意味を解き明かすことができれば、聖書自体も、それを踏まえた美術作品なども、より理解が深まる気がします。

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