ふと思うのですが、スポーツ(特に格闘技のような激しい肉体運動を伴う競技)は危険性と背中合わせです。その危険性を取り除いて、安全で公平な競技とするには、ルールを定めて、危険な行為を反則としておく必要があるでしょう。なんでもありだったら、「スポーツ」ではなく「喧嘩」になってしまいます。
他方で、議論(議会や会社で行われるものや、友人同士とか家族間で行われるものなど)には物理的な危険性はありません。ルールが無い訳ではありませんが、議論を阻害しないようにするため、議論中の行為の一つ一つに枠をはめるようにはなっていません。しかも友人とか家族でおこなわれる議論には、ルールが定められていることはなく、常識的であることが要請されるだけです。しかしなんでもありだったら、「議論」ではなく「口喧嘩」になってしまうのではないでしょうか。
何が「常識的」なのかはルールで定めるものではなく教養として身につけるものだと思います。議論には物理的な危険性はありませんが、(意図的か否かは別として)切先の鋭いナイフのような言葉を放つことで、心理的な危険性を招く可能性が無い訳ではありません。ルールが無くても注意をしようと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿