以降は1901年までに計4本の記事が掲載されました。そのひとつは1898年10月にグラハム・ベルが日本を訪問したときの手記です。グラハム・ベルは電話の発明で有名です。ウィキペディアにも次のように書かれています。
「日本の過去25年間の目覚しい発展ぶりをみると……将来さらに成長を遂げる可能性が高い」とベルは結んでいます。
1898年にはベルが来日し、東京と京都で講演したほか、天皇にも謁見し、勲三等を受勲するなど外国人としては破格の優遇を受けた。講演では米国聾教育事情の紹介と日本への提言のほか、全米地形地質学会の会長でもあったベルは雨量と山岳の多い日本は水力エネルギーの宝庫であると指摘し日本の将来を鼓舞した。東京での講演は伊沢修二が『唖子教育談』としてまとめ、京都での講演については京盲文書が『ベル氏来院記』として出版した( 2013年に『ベル来日講演録 ―東京・京都―』(近畿聾史グループ編)として復刻)。1898年というのはナショナルジオグラフィック協会が発足して10年が経た頃のようです。グラハム・ベルは第2代会長(1897年~1904年)を務めていたようです。「The National Geographic Magazine」(Vo. IX, No. 12)には「PRESIDENT ALEXANDER GRAHAM BELL ON JAPAN」という記事が掲載されています。
既に販売は終了しているようですが、2013年頃に「 THE COMPLETE NATIONAL GEOGRAPHIC」(DVD-ROM 7枚組み)が発売されていたので入手しました。1888年の創刊号から2011年までの記事が(当時の広告も含めて)全て収録されています。ただし英語版です。これを使って、件のベルの記事を探してみました。1898年12月号の509頁から512頁にありましたので、読んでみようかと思います。
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