日本人の姓名は、先に名字がきて、後に名前が続きます。例えば鈴木という名字で、名前が太郎なら、鈴木太郎となります。しかし英語では、先にFirst Nameがきて、後にFamily Nameが続くことになります。だからTaro Suzukiのように逆順にします。日本人の名前を英語だからと言って逆順にするのはおかしいとの主張もあるようですが、主流にはなっていません。中学生が英語を学び始めるときには、My name is Taro Suzuki.のように教わるのが(良くも悪くも)当たり前になっています。
一方で、欧米人の名前を考えてみましょう。例示するのは何でも構わないのですが、例えばMicrosoftの創業者であるビル・ゲイツを考えてみましょう。正確にはWilliam Henry "Bill" Gates IIIとなるようです。First NameがWilliamで、Family NameがGates、通称Billというところでしょうか。彼が日本語を話せる(片言ではなく)のか否か不明ですが、仮に話せるとしましょう。上述した「鈴木太郎」が英語では(英語の習慣に合わせて)「My name is Taro Suzuki.」と自己紹介するように、「Bill Gates」は日本語では(日本の習慣に合わせて)「私の名前はゲイツ・ビルです。」と語っても良いところですが、そうはなりません。
何故でしょう?
日本人の姓名を、英語では英語の習慣に合わせて逆順にしています。しかし欧米人の姓名を、日本語で語る時でも日本の習慣に合わせることはなく、元々の順番のまま変わりません。
日本人の姓名でも歴史上の人物だと逆順にせず、「徳川家康」なら「Tokugawa Ieyasu」となるようです。しかし現代人だと、著名人であっても、例えば「小泉純一郎」は「Junichiro Koizumi」のように逆順です。
このような状況は、今更変えられないのでしょうけど、スッキリしない気持ちもあります。
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