ネット上の記事を読んでいると、時に独特な表現に遭遇することがあります。例えば「着膳」という表現です。食べログに掲載されている店の口コミで使われているのを見かけました。他の場でも使われているのかもしれませんが、それがどこなのかは分かりません。もしかすると普段の会話でも使っている人がいるのかもしれませんが、それほど一般的に使われている表現でもない気がするので、周囲の人が困らないのか心配です。
この「着膳」というのは、お店で注文した料理がテーブルに届くことを指しているようです。口コミでは「10分で着膳」のように表現しています。気持ちはわかるのですが、ほかの表現はなかったのかと思います。伝統的には「注文した料理が運ばれてくる」と言っていたはずなので、それを使えば良いではないかと、思うところです。
ネット上には「8584「着丼」」という2022年7月20日付の記事がありました。この中では、次のように書かれています。
また、「定食」等が席に届くことは、
「着膳」
というそうです。これは『三省堂国語辞典・第八版』にもまだ載っていませんでした。
グーグル検索では(7月20日)
「着丼」=250万0000件
「着膳」= 9万6200件
で、「着丼」は、ものすごく使われていますが、「着膳」は、まだそれほどではありませんでした。
この記事から約3年後の2025年9月9日に検索してみたら、「着丼」は16,900,000件、「着膳」は15,100,000件でした。Googleの検索アルゴリズムが同一とも限らないので単純比較はできませんが、だいぶ増えています。しかも「着丼」と「着膳」は、ほぼ同数です。そうなると、今や「着膳」は市民権を得たということになるのでしょうか。
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