XMLに関連する技術のひとつに「XSLT」があります。XML文書の構造を変更するために使わるという概念は、難しくないのですが、具体的に、何をどうするのか分かりません。W3Cのサイトには「XSL Transformations (XSLT) Version 1.0」がありますが、規格書を読んでも、深みにはまるだけではないかという恐れを抱いていました。
手っ取り早い参考書として、O'REILLYの『XSLT』(Doug Tidwell)を買ってみました。2001年に出た初版本ですし、Abebooks経由の古本ですが、XSLTを勉強し始めた初心者には十分です。
まだ読み始めたばかりですが、第2章の「The Obligatory Hello World Example」が参考になりそうです。以下のようなシンプルなXML文書をXSLTで変換する例が示されています。
<?xml version="1.0"?>
<greeting>
Hello, World!
</greeting>
このような例は、本書以外でも登場しそうですが、僕が気に入ったのは以下の点です。
- XSLTで変換するのが、HTMLだけではなく、PDF、Javaプログラムなどもある。
- XSLTの例示が複数あって、いろいろな書き方が考えられることを例示している。
XML文書をXSLTを用いてHTMLに変換する例は、よくありますが、Javaプログラムにも変換できるとは知りませんでした。Javaに出来るなら、PythonやAWK(!)にだってできるでしょう。
新刊としては約$40だったようですが、古本なので$4くらいでした。さらに送料が$6ちょっと必要で、今は円安なので、最終的に日本円としては千五百円ほどです。激安という訳ではありません。