例えば外国語を学習するにあたり、文法事項にしろ単語にしろ、覚えることが推奨されることが多くあります。文法書や単語帳を眺めているだけで記憶できてしまう人もいるかもしれませんが、多くの人は記憶を定着させるためには積極的に暗記するなどの努力をしなければならないでしょう。
外国語学習法としては、暗記を避けようとする方法論もあり、丸暗記は真の実力がつかないから止めるべきだという主張もあります。これはこれで一理あります。外国語の文章を読んだり、耳にしていれば自然に覚えるから、そうあるべきだというのです。それで外国語が身につくのであればありがたい話ですが、なかなか思うようにはいきません。
ところが分野によっては、積極的に記憶を定着させようとはしていないのに、自然と記憶できてしまうような事柄もあったりするのです。確かにその分野の情報には常に接するようにはしていますが、それだけで覚えてしまうこともあります。「好きこそものの上手なれ」というところかもしれませんが、諺には「下手の横好き」というものもあるので、好きだから覚えるわけでもないでしょう。
趣味的事項であれば、記憶の定着のために、積極的手段を用いても、消極的手段でも、どちらでも構いません。しかし外国語学習のようなものは、むしろ積極的に記憶定着に努めているにもかかわらず、なかなか頭に残りません。なんとかならないものだろうかと、いつも思っています。
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