NHKラジオに「Enjoy Simple English」という英語教育番組があり、数年前から聴いています。テキストも購入しています。2025年10月から2026年3月までの放送は、2021年度上半期の再放送です。
2025年1月15日放送は、「Marie the Scientist」というシリーズにおける「Why Do People Die?」という内容でした。この冒頭は、次のように始まります。
Narration (Marie): Dear Diary, Today, Ms. Sato, our homeroom teacher, didn't come to school. So Mr. Fujita taught our class. Haruto asked Mr. Fujita ...
Haruto: Do you know where Ms. Sato is?
Mr. Fujita: She had some bad news. Her mother died last night.
この部分は、学級担任の佐藤先生の代わりに藤田先生が現れたので、ハルトが「佐藤先生は、どうしたんですか?」と聞いているところです。このような状況は、学校に限らず、何処ででもあると思います。
ただし、ここで気になるのが「Do you know where Ms. Sato is?」という英語表現です。直訳すれば「佐藤先生が何処に居るか、知っていますか?」となるでしょう。意訳すれば「どうして来ないんですか?」とかなるところでしょう。
以前にも紹介したことがありますが、Japan Timesの週刊ST(2012年4月6日号)の連載「English across Cultures」(青山学院大学名誉教授 本名信行)の中に、次のような記述があります。
一つの例を挙げましょう。ある会合に、出席する予定だった人が来ていなかったとします。後日、その人に尋ねるとき、日本人は「私はあの会合に行きましたが、あなたはどうして来なかったのですか」と言います。これを英語にすると "I went to the meeting. Why didn't you come?" となります。ところが、ネイティブスピーカーは、こういう状況では、"I was there. Where were you?" というような言い方をします。同じ状況を、ネイティブスピーカーは動きではなく、存在としてとらえるのです。
これはまさに、上述した会話と同じ状況です。日本語でも英語でも、発想は「何某は何故居ないのか?」であったとしても、言葉で表現すると、日英で異なってしまうようなのです。この事実は、日本人が英語を学ぶ際に引っかかるところだと思います。日本人の表現を英語に直訳しても、それが英語圏で通じないということはないでしょう。しかし英語圏の表現の仕方を踏まえて英語で表現すれば、よりスムースな会話になると思います。
英語を勉強する中で、このような日英の表現の違いというものは、気にしなければならない必須事項ではないと思いますが、注意を払っておく方が良いのではないかと、私自身は考えています。本件に限らず、日英の表現の違いがあると思いますので、英語に接する際には注意してみていこうと思います。
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