MOPDの構造を調べるには、BPFを知る必要があるようです。その原理は「The BSD Packet Filter: A New Architecture for User-level Packet Capture 」という1993年に発表された論文に遡るようなので、入手しました。その論文の最後にある参照文献には、次のような記述がありました。
[3] GRISWOLD, R. E., AND GRISWOLD, M. T. The Icon Programming Language. Prentice Hall, Inc., Englewood Cliffs, NJ, 1983.
Iconという言語は、あまり知られていないかと思います。今日ではテキスト処理と言ったら、PythonやPerlなどが使われると思いますが、まだAWKくらいしか選択肢が無かった頃に、SNOBOLやIconという言語を耳にすることがありました(それでもメジャーとは言い難かったと思いますが)。
公式サイトはありますが、今でも活動が続いているのか否かはわかりません。『The Icon Programming Language Third Edition』という書籍があり、ずいぶん前に購入しました。今でも捨てずに持っています。寄附金を募っていたようなので、ほんの僅かな金額ですが送りました。そうしたら礼状が返ってきて、感激した記憶があります。
BPFがIconをどう使っているのか詳細は不明ですが、論文には以下のような記述がありました。
A very different application of BPF has been its incorporation into a variant of the Icon Programming Language [3].
Iconの公式サイトにはFreeBSDやLinux用のバイナリも置いてあります。Pythonが大流行している今日において、Iconを使う必要性があるのか何とも言えませんが、ちょっと勉強してみるのも悪くないかなと考えています。
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