北海道新幹線の札幌延伸は、令和17年度(2035年)開業の予定を5年前倒しし、令和12年度(2030年)を目指すことが平成27年1月に決定していたとのことです。開業時期が前倒しされても当初予定どおりであっても、並行在来線の扱いは議論されることになります。結局は2022年夏には長万部小樽間がバス転換されることが合意されました。
北海道新幹線札幌延伸が前倒しされた背景には、2030年の冬季五輪を札幌市が招致していたためと言われています。しか2023年10月に招致を断念することになり、併せて札幌延伸の開業時期も不透明になっています。さらに全国各地で運転手不足によるバスの減便や路線廃止が多発してきています。その中で、函館本線山線のバス転換も暗雲が立ち込めているようです。鉄道を廃止してバスに転換しても、そのバス路線が次第に消えていくという結果を招いているようです。
バス転換されずに鉄路として残っても、JRから切り離されて第三セクターに転換されてしまうと、青春18きっぷのように、鉄道に乗車すること自体が目的のような旅は不便になります。乗客が少ないからという理由で路線廃止を繰り返していると、函館本線の函館長万部間のように、JR貨物の輸送に差し障るというような問題すら出てきてしまいます。
JRは地域ごとに分割されていますが、都市部が儲かっていて、それ以外が赤字になっているという構造だと思います。これは国鉄時代も同様だったでしょう。儲かっているところだけ残れば、それ以外は廃止しても構わないとなると、公共交通とは言い難い気がします。
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