珈琲は嗜好品で、何のために飲むのかという質問がナンセンスかもしれません。珈琲にはカフェインが入っているので、朝飲むとシャッキリするとか、夜寝る前に飲まない方が良いとか言われます。しかしカフェインを抜いた「デカフェ」というものがあり、カフェインを接種せずに珈琲が飲めるそうです。
デカフェの製法には何種類かあるようです。いずれの方法を用いるとしても、珈琲豆専門店で取り扱っている全ての珈琲豆に対して「デカフェ」が用意されている訳ではありません。デカフェとして飲める珈琲の選択肢は限られています。
デカフェの事情は、ノンアルコールビールの事情に似ているような気がします。車を運転しているとアルコール厳禁ですが、それでも飲みたいからノンアルコールビールを選択するという意見を聞いたことがあります。車の運転中くらいビールを我慢すれば良いのではないかと思わなくもありませんが、それでも飲みたいという需要があるのでしょう。また、そのノンアルコールビールは、世界中のビールと同じ種類が用意されている訳でもないという点も、デカフェに似ています。
カフェイン抜きの「デカフェ」とか、アルコールが入っていない「ノンアルコールビール」が存在するのであれば、納豆菌が入っていない「納豆」なんていうのはどうでしょうか。納豆は好き嫌いがはっきり分かれる食品です。しかし健康食品として扱われることがあり、食べると健康上のメリットがある(本当かどうか知りませんが)と喧伝されています。
納豆が嫌いな人であっても、健康上のメリットがあるなら食べてみたいと考えるかもしれません(そんな事は考えないかもしれませんが)。そうであれば、デカフェやノンアルコールビールのように、納豆菌が入っていない納豆を売り出せば、人気が出るかもしれません。
けっこう良いアイディアではないかと思ったのですが、納豆菌が入っていないと健康上のメリットも得られないかもしれないと思いました。やっぱり駄目かもしれませんね。