愛媛県松山市に本社を構える南海放送が「ラジオでは全国初!自動音声システムによるニュース放送を実施」というプレスリリースを発表しています。個人的な意見としてはラジオ放送だし「バーチャルアナウンサー」は設定しなくてもいいんじゃないかと思いますが、それは良しとしましょう。
音声合成技術の発達を考えると、遅かれ早かれこういうものが出てくると思っていました。
ニュース(報道番組)というものが、アナウンサーが原稿を読むだけじゃなくて、「コメンテーター」と称する人が何か発言したり、「芸能人」が出てきてみたり、「女子アナ」という女性のアナウンサーという意味ではない傾向があったりして、多様な番組作りがおこなわれています。
しかしラジオの場合は、声で勝負するしかないので、音声合成技術の役割は大きいでしょう。しかも事実を淡々と伝えるような番組(例えばNHKラジオ第2放送の気象通報など) であれば、実際の職員が原稿を読むより、むしろ音声合成の出番なんじゃないかと思います。
これがテレビのニュース番組になってくると、声(音声合成)だけでは済まなくなってくるでしょう。初音ミク(仮想キャラクタならば、ゆるキャラでも、人形浄瑠璃でも何でも良いですが)みたいなイメージキャラクターが出てこないと、画面が不自然でしょう。
音声合成技術がもっと進化すれば、もしかするとアニメーションの声優に影響を与えるかもしれないと考えています。昔からあるアニメ、例えばドラえもん、サザエさん、ルパン三世などは、主演声優が引退した場合、同じような声を持ち、同じような話し方ができる声優を探してくる傾向があるようです。もしこれを音声合成技術で解決できるとしたら、未来永劫に亘って従来からのファンを安心させることができるでしょう。 もっとも進化は止まったとも考えられるので、墨守するだけで面白くない世界になりそうですが。
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