2019-12-04

フランス消防隊の職位

今年4月にノートルダム大聖堂で火災が発生しましたが、その消火活動のドキュメンタリーがナショナルジオグラフィックチャンネルで「ノートルダム大聖堂:悲劇の大規模火災」として2019年12月1日に放送されました。

ノートルダム大聖堂が燃えているニュース映像を見ていると、2001年9月11日のニューヨークのWTCの火災の記憶が蘇ります。また2019年10月31日には沖縄の首里城が火災も思い出し、貴重な建物に大きな被害を受けるのは残念です。

さて上述したドキュメンタリーを視ていて気付いたのですが、フランス消防隊の隊員の職位は、准将、大尉、伍長などのようで、軍隊と同じであることに驚きました。よく考ええると、軍隊と同じであっていけない理由はないし、同じでも構わないとも思いますが、今まで知らなかったので驚いたことは確かです。

さらに考えると、准将、大尉、伍長などの職位が、なぜ軍隊でしか使われていないのか、という疑問が生じました。フランス消防隊がそうであるように、消防組織や警察組織でも使っても構わないはずです(使わなくても構いませんが)。

また上述したドキュメンタリーでは、上級准尉という階級も出てきました。シンプルに考えると、将校というのは、将官、佐官、尉官があり、それぞれに大中少がつくので、尉官なら大尉、中尉、少尉となるでしょう。しかしながら、どのような組織でも次第に階級が細かくなっていき、准尉とか上級のような区別があらわれてきます。准尉というのは少尉よりも下位だと思いますが、上級准尉は、ただの准尉よりは上位なのでしょう。

長い歴史を持つ組織では、上位の職位が退かずに地位に留まっていると、下位の職位が上位に昇格できず、かと言って同じ職位のままにすることも出来なくなると、「准」とか「上級」のような形容詞をつけて、形式的に職位を上昇させるのではないかと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿