2019-04-29

SWTPC6800

インテル8080伝説』に続き、『モトローラ6800伝説』も読みました。マイコン(当時はパソコンとは呼ばれていませんでした)創成期の歴史がよく分かりました。私がマイコンを知った頃は、この時期は既に過ぎていましたが、書籍や雑誌の端々に関連キーワードが登場していたので何となく用語は耳にしていましたが、実際にどういうものなのかは不明なままでした。そのあたりの事情が良く分かって、すっきりしました。

当時購入し、今でも手元にある『マイクロコンピュータのプログラミング』 (石田晴久編、共立出版)を改めて開いてみたら、169頁にSWTPC6800の写真が掲載されていました。キャプションには「マイクロコンピュータ・キットMP-68とその内部(価格は、完成品で240,000円、キット組立てで159,500円)」とあります。これが『モトローラ6800伝説』の80頁に掲載されている「SWTPCが1975年10月に出稿したSWTPC6800の広告」にあるものと同じではないかと思います。その次のページの記述では、キットのみで$450とありますが、前述の写真では完成品も存在していることになっています。

アメリカで$450が日本で159,500円ということは、単純計算なら$1=約360円ですが、昭和55年頃の円ドル相場は200円~250円くらいでした。SWTPC6800の日本の代理店がどこなのか記されていませんが、輸入して販売する儲けなども考えれば、妥当な価格設定かもしれません。

『マイクロコンピュータのプログラミング』の200頁はAltair 8800Bの写真も掲載されています。そのキャプションには「Altair 8800B(価格421,000円)」とあります。ウィキペディアの「Altair 8800」によると、「Altair8800は更に初期型 (Altair8800)、中期型 (Altair8800a) と後期型 (Altair8800b) が存在し」と書かれています。価格が分かりませんが、SWTPC6800と同程度の円ドル相場と仮定すれば、$1,200相当というところでしょうか。

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