2019/04/05

「反論への反論―問題から目をそむける数々の定説の検証」

ジャレド・ダイアモンド『文明崩壊』の下巻も読み終わりました。「第16章 世界はひとつの干拓地」の「反論への反論―問題から目をそむける数々の定説の検証」で取り上げられていた「反論」は、いろいろな場面で顔を見せる言説です。今後の備忘として控えておこうと思います。
  1. “環境と経済の兼ね合いが肝心”
  2. “科学技術がわたしたちの問題を解決する”
  3. “ひとつの資源を使い果たしたら、同じ需要を満たす別の資源に切り替えればいい”
  4. “世界の食糧問題というものは存在しない。食糧はすでにじゅうぶんにある。われわれはただ、その食糧を必要な場所に届けるための輸送問題を解決すればいい(エネルギーについても同様)”、あるいは“世界の食糧問題は、コメその他の多収穫品種を生み出した「緑の革命」によって解決済みだ。そうでなくても、遺伝子組み換え作物によって解決するだろう”
  5. “個人の寿命、健康、財産―経済学用語で言うとひとり当たり国民総生産―などの常識的な指標で見れば、生活条件は何十年ものあいだ向上し続けている”、あるいは“ちょっと廻りを見渡してみても、芝生はまだ緑で、スーパーマーケットには食品があふれ、蛇口をひねればきれいな水が出てきて、崩壊が忍び寄っている気配などまったくない”
  6. “過去に何度、環境保護論者たちの大げさな破滅の予言がはずれてきたことか。もうそんなものには踊らされない”
  7. “世界の人口の増加率は落ちてきているのだから、人口問題はおのずから解決しつつある。このまま行けば、現在の人口の二倍以下のレベルで落ち着くだろう”
  8. “世界は増えゆく人口を無限に吸収できる。人が多くなればなるほど、多くのものが創り出され、ひいては富が増えるのだから、それは望ましいことだ”
  9. “環境への配慮は、先進国の気楽な金持ちにだけ許される贅沢で、貧苦にあえぐ第三世界の住民にそういうものを押しつけるべきではない”
  10. “環境問題が絶望的な結末を迎えるとしても、それは遠い将来のことで、自分は死んでいるから、真剣に考える気になれない”

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