2019/04/24

集合写真における彼我の習慣の違い

書店で『インテル8080伝説』を見つけたので、買ってみました。マイコン創成期の事情を今日の技術で蘇らせた語りが、とても楽しめました。本筋とは関係ないのですが、「CHAPTER 1 1970年代の事情」の13ページの写真「1969年に撮影したとされるインテルの全従業員106人の集合写真」を見て、日米の習慣の差異を感じました。

最近はそれほどでもないようですが、会社でも学校でも、全員が勢ぞろいして集合写真を撮ることがあります。偉い人(学校なら、先生とか校長先生だし、会社なら、社長など)が最前列の中央に座り、全員が並んで写真に収まっています。多くの場合は、一列で並びきれないので、二列目、三列目(ときには四列目)が、その後ろに並びます。しかし顔が見えないので、椅子や台の上に立っているのが普通です。この「普通」というのは、日本では普通という意味です。日本人が撮影する集合写真は、たいていこのパターンです。

ところが前述したインテルの集合写真は、バラバラに集まった人たちをカメラに収めるため、撮影者は少し高い場所から見下ろすように撮影していますし、集合している人達も、整然と並ぼうとする意思はなさそうに見えます。前方に並んでいるのは、インテルの主要メンバーなんだろうと思いますが、少なくとも日本よりは上下意識に拘らないはずなので、誰がどの順番に並ぶかということには無頓着だと思われます。

似たような写真は他にもあります。『Digital Equipment Corporation (Images of America)』 の101頁にも同様の写真が掲載されています。このページには上下に2枚の集合写真が掲載されており、上には「The VMS V2 team photograph was taken in 1979 at the Tewksbury, Massachusetts, site.」とあり、下は「In another team photograph, the VMS V3 team is shown in 1982 outside of the Spitbrook Road site in Nashua, New Hampshire.」とキャプションがあります。上の写真はカメラが被写体と同じ位置にあるので、後方の人達が何かの台の上にいるようですが、少なくとも日本の集合写真とは違います。下の写真は、まさにカメラが上から見下ろすように撮影している「アメリカらしい集合写真」です。


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