2018/12/23

「本質」は「形」

NHK Eテレで放映されている「100分 de 名著」の2018年12月のテーマはスピノザのエチカでした。別売テキストには次のようなことが書かれています(40頁)。
古代ギリシアの哲学は「本質」を基本的に「形」ととらえていました。
どういうことなんだろうと思いましたが、先を読むと次のようなことが書かれています。
つまり、家畜化された馬が持っている力と、シマウマが持っている力はその性質が大きく異なっている。力の性質に着目すると馬とシマウマはまるで別の存在として現れます。にもかかわらず、私たちはそれらを形でとらえるから、両社を同じく馬だと考えるわけです。
言わんとしていることが分かってきました。さらに先には次のようなことも書かれています。
「たとえば農耕馬と競走馬とのあいだには、牛と農耕馬のあいだよりも大きな相違がある。競走馬と農耕馬とでは、その情動もちがい、触発される力もちがう。農耕馬はむしろ、牛と共通する情動群をもっているのである」(『スピノザ 実践の哲学』前掲)。
本質を形で捉えると、農耕馬と競走馬はつまりは馬だ、ということになります。しかし性質で捉えれば、農耕馬と牛は同じものだ、となるのでしょう。しかし私たちは農耕馬と牛が同じだとは考えにくいのです。

上述したのは一例にすぎません。より開かれた見方ができるようにしていきたいと思いますし、そのための示唆を得られたと感じます。

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