2018-04-05

国立西洋美術館の音声ガイド

今では多くの美術館の特別展(企画展と呼ぶのでしょうか?)では、入口付近で音声ガイドの利用を呼び掛けられています。しかし常設でも同じような対応をしているところは、それほど多いとは言えませんが、上野恩賜公園にある国立西洋美術館では音声ガイドが用意されています。「常設展(所蔵作品展)音声ガイド」と「建築音声ガイド」があり、どちらも300円です。

音声ガイドというと、美術館によって機種は異なりますが、使い方は似たようなものです。作品につけられた番号を機械に入力すると、その案内が聞こえるという仕組みです。国立西洋美術館の「常設展」用の音声ガイドは、同じでした。

ところが「建築」の音声ガイドは方式が違いました。ペンタッチ型になっています。音声ガイド機器と一緒に渡された「AUDIO GUIDE 国立西洋美術館 世界遺産建築音声ガイド」というA4サイズで二つ折りの紙(種も仕掛けもなさそうですが)をペン先でタッチすると(なぞるわけではありません)、音声が聞こえる仕掛けです。

ガイドは12種類あって、「1F 前庭・19世紀ホール」 に「1 近代建築の5つの要点」他5種類、「2F 展示室」に「7 バルコニー」他5種類です。

不思議なのは、なぜタッチするだけで指定された音声が再生されるのかということです。紙に仕掛けがあって(内部的にICタグが埋め込まれているとか)ではなさそうです。只の紙にしか見えません。
また紙に印刷されている文字列を読み取っているわけでもないと思います。ペン先をタッチするだけで、なぞっているわけではないからです。

試しに紙の端の方(案内とは全然関係なさそうな箇所) をタッチしてみたところ、案内は再生されませんでした。何か仕掛けがあって、タッチした場所と再生するガイドとの対応がつけられているようです。

どんな仕組みなんでしょうか。とても気になります。

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