2016/11/26

大学の「グローバル化」と「出島オプション」

東京大学出版会の広報紙『UP』の2016年11月号に「留学生支援の場から見た日本の大学の国際化」(大西晶子)という文章が掲載されていました。文中では『中央公論』(第129巻第7号、2015年、pp.178-195)に掲載された「外国人教員から見た日本の大学の奇妙なグローバル化」(エドワード・ヴィッカーズ、ジェルミー・ラプリー)が参照されていました。どちらも興味深く読みました。

特に後者が言及していた日本の大学における国際化の将来は考えさせられました。3つの可能性があり、1)大成功、2)大失敗、3)出島オプションとのことです。そして最も可能性が高いのが3番目の「出島オプション」と考えているようです。

前者によると「出島」で表現することは、これまでの議論の中でもみられたそうです。江戸時代に長崎の出島にオランダ人を閉じ込めたことに基づく比喩表現ですが、わかりやすい例え話だと思いました。

後者で「出島」と表現しているのは、大学において外国出身者が阻害されている状況をあらわしているわけですが、これは大学にかぎらず企業でも同様の状況はあり得るし、同じ日本人でありながら正社員と非正規雇用者との関係においても同様の状況にあるのではないかと思います。それが顕在化していないかもしれませんが。

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