2016/08/04

「履修登録する」という意味のregisterの用法

NHKラジオ第2放送「ラジオ英会話」の2016年8月3日放送「At Orientation」の中で次のような文が出てきます。
Your first priority is to register for classes.
(皆さんの最優先事項は講座の履修登録をすることです。)
大修館書店の『アクティブジーニアス英和辞典』では、registerには名詞・他動詞・自動詞の用法が記載されています。自動詞の意味として「<人が>〔・・・に/・・・として〕登録する、記名する〔at, for, with, in / as〕」とあり、用例の中に「register for a course in politics(政治学の課程履修の登録をする)」があります。

ちなみに他動詞の意味としては「<人が><事・物を>〔・・・に/・・・として〕登録する、記録する、登記する〔in / as〕」 とあり、「register a child's birth(子供の出生を届ける)」という用例が記されています。

大学生が履修登録をおこなう場合「register for a course」と英語では表現するのであって「register a course」 ではないということです。外国語というものは何でもそうですが、文法に基づいて表現があるのではなく、表現を整理して文法ができています。この「register for a course」の例においても、英語学習者としての日本人が英和辞典を紐解きつつ和文英訳すれば「register a course」としてしまう恐れは多分にあるでしょう。

だからこそ「英作文は危険だから、英借文せよ」とアドバイスされるわけです。もしかすると前置詞forが必要な理由もあるのかもしれませんが、それを問うてみたところで「英語ではregister for a courseと表現するものなのだから、何故forが入るのかとか、そんなことに拘っていないで、どんどん表現を暗記していかないと英語は出来るようにならない」と返されてしまいそうです。これは全く正論で、反論の余地もありません。

英語に限らず外国語の学習では間違いを繰り返す中で理解が深まっていくわけです。「履修登録をする」という文を英訳して「register a course」としてみたら間違いで、正しくは「register for a course」なのだということを知るのも、学んでいく中における小さな一歩でしょう。ただし可能であれば、ただ「そういうものだから(意味を問わずに)暗記せよ」というよりは、(確定した理論でなくても構わないので)何らかの意味付けを理解して覚えるようにしたいものです。

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