2016/08/11

グレート・ヒューマン~人類をたどる旅

NATIONAL GEOGRAPHIC CHANNELで「グレート・ヒューマン~人類をたどる旅」という番組が放送されています。7月から始まり、全10回なので、9月上旬まで続きます。この作品は、私たち人類の祖先が250万年前にアフリカに誕生し、進化を続けて世界中に広がっていく様子を実際に追体験しようとするものです。番組の説明によると「その進化の道筋をたどるべく、実験考古学者のビル・シンドラーとサバイバル・インストラクターのキャット・ビグニーが、原始時代の暮らしに挑む」とあります。

番組に写るのはビルとキャットの二人だけですが、もちろんその周囲には撮影関係者や、万が一に備えた救急救命チームも控えていることでしょう。しかしそれらのスタッフが表に出てくることはなく、人類の進化を再現すべくビルとキャットが苦闘を繰り広げるのです。疑いのまなざして見ようとすればカメラの回っていないところで何が行われているかわかったものではないともいえると思いますが、 限りなく当時の現実を再現しようとしていることを信じようと考えています。

人類がアフリカを出てアジアに入っていくなかで、何を食べ、どこで水を得ていたのか、二人の体験がその答えを教えてくれます。野生の動物を見つけて仕留められたら、素晴らしいご馳走にありつけるようです。でも狩猟ができなければ、トカゲだろうと何だろうと、食べられそうなものを食べるしかありません。気持ち悪いとか嫌とか言っていられなかったでしょう(もしかすると嫌とか言ったかもしれませんが、何も食べなければ死はすぐ近くまできていたでしょう)。

この番組の驚くべき点は、この過酷な体験をCGも使わず、屋内実験設備でもなく、現実の大地の上で、当時の技術水準の道具だけを使って、当時の生活を再現しようとしていることです。我々の祖先が生き抜くためにどういうことをしてきたのか、よく理解できます。

何も食べられるものがない不毛の大地を歩んでいた時ふと何かが視界を通り過ぎたのに気づいたら、それがサソリだろうとトカゲだろうと、とりあえず捕まえて食べるしかなかった時代の苦しさがよくわかります。これを書きながら庭をみると野良猫が蝉を捕まえていくのが見えました。他に食べるものがないというのは、こういうことなのかもしれません。

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