2016/04/24

新技術が生活にもたらす影響

鉄道博物館の第2回コレクション展「時刻表」(2009年4月22日~8月31日)の図録に次のような記述がありました(3ページ)。
江戸時代までは、せいぜい「何日に出発する、到着する」というゆったりとした時間感覚であった日本人の暮らしの中に、〇時〇分という細かい時刻が定着していった過程には、鉄道が及ぼした影響は大きかったようです。
日本に鉄道が導入されたのは、別に日本人に時間間隔を身に着けさせようとしたからではありません。しかし鉄道を運行させるためには必然的に時分単位の時間感覚が求められ、結果として私たちの生活に時分(場合によっては秒までも)感覚が浸透することになりました。忙しないと感じられることもありますが、今更江戸時代の時間感覚の社会には戻れないでしょう。

新技術が暮らしに新しい感覚をもたらす事例は、他にも考えられます。例えば携帯電話はどうでしょうか。

固定電話しかなかった時代には「相手に直ちに連絡をとることは出来ない」のが前提で社会が動いていました。だから待ち合わせをする時には事前に場所や時間を細かく打ち合わせていましたし、 会社などが担当者と連絡を取りたい場合でも事務所に電話して伝言を頼むなどの方法が必要で、とかく手間暇がかかりました。

携帯電話を個人が持つ時代になると、電源が切れているとか圏外とかにはなりますが、たいていは必要を感じた瞬間に相手に連絡をとることができます。その時に相手が何処にいて何をしているのか、意識せずに連絡をとることができます。これはとても便利なことです。事前にあれこれ考えて手を打っておかなくても、気が付いた時点で、必要な人に連絡して、問題を解決すればよいだけだからです。その一方で詰めが疎かになり、出たとこ勝負で行動しがちになり、思考が甘くなる傾向にあるのではないかと思います。

新しい技術は新しい行動様式をもたらします。 その技術の無かった時代には戻れないでしょうが、人としての能力の劣化は避けるように心がけたいと思います。

2016/04/20

熊本城の思い出

4月14日21時26分に発生したM6.5の地震以降、熊本地方で続く地震で大きな被害が発生していることに心痛を感じています。規模の大きな地震の後に数多くの余震が続くことで気の休まる暇がないことは、自分自身の経験から想像できます。余震が終息するのは当分先のことになるとは思いますが、せめて頻度や規模が早く下がってきてもらいたいと願っています。

今から20年ほど前に九州を旅行し熊本にも立ち寄りました。訪れたのは初めてでしたが、とても印象の良い街でした。つい先月にもNHKのブラタモリでは「#34 熊本城」と「#35 水の国・熊本」の2回にわたり紹介され、機会をみつけて行ってみようと考えていたところでした。

当時の熊本の写真を発掘してみました。その頃はデジカメではなかったので、印画したものをスキャナで取り込んだので画像が劣化してしまいました。







報道によると熊本城は大きく被害を受けた模様で、元の姿を取り戻すのには長い時間を要するのではないかと思います。今はまだ余震が続き地震被害の全貌がつかめていない段階なので、熊本城の復旧を検討する段階ではないと思います。いつの日か熊本城が元に戻ったら熊本を訪れたいと強く願っています。

2016/04/01

「Windows Subsystem for Linux」への期待

Microsoftが開発者会議Build 2016において「BashがWindows 10上でネイティブ動作が可能になる」と発表したようで、一気に話題になっています。
どのように実現されているのか詳細を確認しているわけではありませんが、システムコールを実行するタイミングでLinux Subsystem側に向けるようです。これまでもBSD系OS上でLinuxアプリケーションを動かすことができる環境と同じような実現方法になるのかと想像しています。

Windows上でネイティブのLinuxバイナリが動くことになるのは衝撃的で、期待が膨らみます。コンファレンスでの発表がbashに言及していたためなのかと思いますが、bashにばかり注目が集まっていますが、bashしか動かないわけではなく、tcshやawkなども動作するSubsystemだと思っています。

このSubsystemによってLinuxバイナリで呼ばれているシステムコールが動くことになるのは間違いないでしょうけど、そのアプリケーションが期待したように動作するのかは別問題だと思います。WindowsとLinuxとではファイルのパス指定の慣習に違いがあるし、UNIX系のOSが伝統的に期待してきたディレクトリ構造にアプリケーションが依存している可能性もあると思います。

問題はあるかもしれませんが、この機能には大きな期待を持っています。今夏にリリースされるWindows 10のアップデートで利用できることになるそうなので、早く利用してみたいと思います。