2015/12/24

PDP-11とUNIXに関する資料

SIMHのPDP-11エミュレータでUNIXを動かしたりソースを読んだりするために必要な資料を整理しておきます。

まずPDP-11に関する情報です。

基本的な情報が集まっていそうなサイトは「pdp11.org」です。より詳細な情報を得るには製造元のDECが発行したハンドブックなどが必要です。古本で入手するなら「AbeBooks」などで探してみると見つかるかもしれません。試しに検索したら、「PDP 11/70 Processor Handbook」がUS$16.74(日本への送料US$11.50) というのがありました。場合によってはオンラインで入手できる可能性があります。「manx」や「bitsavers.org」で探してみればCPUや周辺装置のドキュメントが見つかります。

PDP-11を例に使用している書籍があり、和訳もあるようです。
  • Richard H.Eckhouse, Jr. & L.Robert Morris, "MINICOMPUTER SYSTEMS Organization, Programming, and Applications (PDP-11) 2nd Edition", PRENTICE HALL, 1979
  • R.H.エックハウス Jr.著、中西正和訳、『ミニコンピュータシステム入門』(上)・(下)、培風館、1978-79
次にUNIXに関する情報です。

ソースを読むためには次のような書籍が出ています。
  • John Lions, "Lions' Commentary on UNIX"
  • John Lions著、岩本信一訳、『Lions' Commentary on UNIX』、アスキー、1998
  • 青柳隆宏、『はじめてのOSコードリーディング』 、技術評論社、2013
PDP時代よりも後のUNIXについては次のような書籍があります。
  • Maurice J.Bach著、坂本文・多田好克・村井純訳、『UNIXカーネルの設計』 、共立出版、1991
  • Uresh Vahalia著、徳田英幸・中村明・戸辺義人・津田悦幸訳、『最前線UNIXのカーネル』 、ピアソン・エデュケーション、2000
BSDについては古典的な名著があります。
  • Samuel J. Leffler, Marshall Kirk McKusick, Michael J. Karels, John S. Quarterman, "The Design and Implementation of the 4.3BSD UNIX Operating System", Addison-Wesley, 1989
  • Marshall Kirk McKusick, Keith Bostic, Michael J. Karels, John S. Quarterman, "The Design and Implementation of the 4.4BSD Operatin System", Addison-Wesley, 1996
  • Marshall Kirk McKusick, George V. Neville-Neil, "The Design and Implementation of the FreeBSD Operating System", Addison-Wesley, 2005
最後に過去にfj.os.bsd.freebsdに流れた内容の概要を紹介しておきます。手探りでカーネルのソースを読むために『4.3BSDの設計と実装』 を教科書にしようかと考えているという投稿に対して奈良先端科学技術大学院大学情報科学センターの西村享先生は、1996年10月30日の「Re: How to read FreeBSD2.1.0 source」という投稿で「「Design and Implementation」本は「復習書」だと思います」と書いています。いくつかのアプローチを提示し、データ構造が重要であること、処理の実装方法の詳細は枝葉と言い切れると述べています。

そして最後に「以上は努力を惜しまない学生さん向けのコメントでした。「おれはてっとり早く達人になりたいんだ。どこの本屋でも売ってるハウツー本をすぐ紹介してくれ」という向きにはお役に立てませんです」と文章を締めています。この投稿を最初に読んで以来、金言だと思っています。




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